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電子技術解説  PDM稼働率分析表示器

PDM稼働率分析表示器

生産性向上の強い味方!稼働率分析表示器は、プレス機などの進行・工程内容や定積数を表示管理するための表示器です。1台のパソコンで最大30台までの稼働率計のデータ管理が出来ます。

目次


概要

 ●基本機能

稼働率分析表示器(PDM)は生産性向上を目的とした製品です。優れた耐振動性を備え、作業者の生産数実績をリアルタイムに表示します。

PDMに予定数を設定しておき、実績数がカウントアップされる事で進度を計算し表示します。入力信号(稼働、停止、非常停止、段取停止)から、停止中と予定完了のリレー出力を行う事ができます。パソコンと連携して作業実績をエクセルファイルに出力したり、グラフ表示をさせる事が出来ます。

 ●接続構成

主な構成例を下図に示します。PDM単体でも動作しますが、動作状況などの記録を行う場合はパソコンに接続して下さい。

PDM接続構成

●カウント機能

基本機能としてカウント機能があります。カウンタ入力がONすると実績数のカウントアップを行います。

PDM稼働率分析表示器動画(カウントアップ)

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接続方法

アングルシーケンサを始めて設置する場合に行う初期設定として、回転方向の設定と原点設定を行う必要があります

●端子台

PDMを運用するには、以下の様な接続を正しく行う必要があります。 端子台

名称 概要
Set machine port 設定器接続コネクタ PDMと設定器を接続するコネクタです。
コネクタ PDM-TPDM-T
IN1 カウンタ入力 カウンタ入力されると、実績値が加算されます。
IN2 稼動/停止入力 稼動のときにONしてください
停止のときにOFFしてください
IN3 非常停止入力 非常停止のときにONしてください
IN4 段取り時間入力 段取り停止のときにONしてください
OUT1 停止中出力 PDMが停止、非常停止、段取り停止の時にONします
OUT2 予定完了出力 パラメータ設定により設定された数になるとONします
RS-485+(1)
RS-485-(1)
RS-485通信(1) パソコンと通信を行う場合に接続します
RS-485+(2)
RS-485-(2)
RS-485通信(2) 複数のPDMと接続する場合に使用します
RS-485E RS-485通信(3) ターミネータを接続する場合に使用します。最後尾のPDMはRS-485通信(2)とRS-485通信Eを短絡させてください
AC100V~AC220V 電源 AC100V又はAC200V
F.G. アース端子 必ず専用接地してください

パソコンと接続

パソコンとの接続にはRS-232C⇔RS-485変換器( SI-35 )を使用して下さい。パソコン側にRS-232Cポートが存在しない場合はRS-232C⇔USB変換器( SRC06-USB )を使用する必要があります。パソコンと接続 図説

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操作方法

●予定数・実績数・進度表示の変更

予定数は生産を行う数であり、実績数は現時点での生産数です。
予定数、進度欄表示種別の設定を行います。
実績数はIN1にON信号が入力されると+1加算されます。

PDM稼働率分析表示器動画 (予定数と実績数の変更と、進度表示の変更)

基本画面で 稼働率設定器(PDM-T)の ENTキー を長押しするとメニュー1モードへ移行します。進度の欄が点滅を繰り返し、操作したいメニュー番号の入力の準備ができます。パラメータ設定については次のメニュー1をご参照下さい。

メニュー1
番号 パラメータ 概要
1 予定数 生産を行う予定;
2 目標数 当該時刻に生産されているべき数
タクトタイム設定で自動的にカウントアップを行います。
3 実績数 IN1(カウント入力)がONされるたびに実績数がカウントアップされます。
4 進度欄表示種別 進度欄に表示される種別の設定をします。
00 - 進度± 予定数に対する実績数の差
01 - 進度% 予定数に対する実績数の率
02 - 目標数 当該時刻に生産されているべき数
03 - 目標残数 目標数に対する実績数の差
04 - 目標率 目標数に対する実績数の率
05 - SPM 1分間に対する最新タクトタイムの除数
06 - 現在時刻 現在の時刻
07 - 最新タクト 1つ前と今のタクトタイム
08 - 平均タクト 就業し始めてからの平均タクトタイム
09 - 稼働時間 稼働状態であった時間
10 - 停止時間 停止状態であった時間
11 - 非常停止時間 非常停止状態であった時間
12 - 段取停止時間 段取停止状態であった時間
13 - 工程停止時間 工程停止状態であった時間
14 - 完了予定時間 生産が完了する予想時間
5 プリスケーラ 0 - 乗数プリスケーラ
IN 1端子から1回ONを受けた時にnカウントアップを行う。
例) 倍数プリスケーラで4が設定されている場合、1回の入力で実績数が4 加算されます。
1 - 除数プリスケーラ
IN 1端子からn回ONを受けた時に1カウントアップを行う。
例) 除数プリスケーラで4が設定されている場合、4回の入力で実績数が1 加算されます。
6 完了出力設定 通常は0に設定されており、実績数が予定数を超過した時に
OUT2(予定完了出力)がONになります。
例) 予定数2000、完了出力設定-100の設定では、実績数が1900を超過した時に
OUT2(予定完了出力)がONになります。
7 停止時間 就業時間内において停止状態であった時間。
0クリアすると、稼動時間・工程停止時間・非常停止時間・段取停止時間の0クリアを行います。
8 タクトタイム設定 製品1個を生産するのに必要な基準時間。
9 メッセージ機器設定 PDMVシリーズを使用する場合に設定します

基本画面で 稼働率設定器(PDM-T)の BAKキー を長押しするとメニュー2モードへ移行します。進度の欄が点滅を繰り返し、操作したいメニュー番号の入力の準備ができます。パラメータ設定については次のメニュー2をご参照下さい。

メニュー2
番号 パラメータ 概要
1 日次記録実行設定 日次記録の設定です
2 現在時刻設定 PDMに内臓すると時計の時刻を初期設定します。
時刻のずれの調整が可能です。
3 就業時間設定 実際に稼動を行う就業時間の設定をします。
16パラメータまで登録することができます
第1パラメータの開始時刻がその日の開始を表し、その時刻以前は前日とカウントされます。

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アプリケーション

●PDM Manager(PDM稼働率表示器管理ソフトウェア)

PDMは専用のアプリケーションがあります
PDM Managerの使用により、工場から離れた事務所でも現在の生産数・状態を確認する事でき、予定数等の変更が遠隔操作で可能になります。 また、1日の生産結果をまとめたエクセルファイルを作成します。 これにより、工場の問題点(何に時間がかかっているか等)の把握や稼働結果を書類化する事が可能になり、工場の「見える化」に大きく貢献します。

PDM Manager 図説
番号 名称 概要
1 ボタン 接続確認、日次記録、集計、局番設定、環境設定を実行できます
2 モニターパネル PDM稼働率分析表示機の接続状態を表示します
3 時計 時刻設定はWindowsのコントロールパネルで行ってください。
日次記録ログデータの日次時刻はPDMの内臓時計により表示されます。
4 ステータスバー 状況説明や実行結果を表示します
5 パネル表示部 個別監視画面や全監視画面等のパネル表示をします
6 通信周期とアクセスランプ 現在の通信周期や通信状態を色により表示します
7 メッセージ表示部 PDMシリーズでは、作業指示や簡易メッセージを送信することができます

※PDM Managerは、PDM稼働率分析表示機を最大30台まで管理することができます。

●PDM Progress Viewer(PDM日次記録ログファイルビューア)

PDM Progress Viewerは、PDMが記録したログファイルを基に1日の稼働状況をグラフ表示します。
下図のグラフの様な判りやすいグラフで、何時にどれくらいの時間、どういう状態であったのかが簡単に判別でき、生産効率を下げている要因の追跡調査に非常に便利です。
グラフには数値線(予定数・実績数・目標数) と 時間線(稼動時間・停止時間・工程停止時間・非常停止時間・段取停止時間) があり、それぞれ混在表示が可能です。左横のボタン1つで表示/非表示の選択ができ、必要なグラフ線だけを表示させる事が可能です。

PDM Progress Viewer 図説
番号 名称 概要
1 折れ線グラフボタン 予定・実績・目標・稼動・停止・工程停止・非常停止・段取り停止の折れ線グラフ/非表示を選択することができます
2 時間 グラフの時間推移を表します
3 状態推移バー PDM稼働率分析表示機の状態推移を表します
4 グラフ 数値、時間の推移を時系列のグラフで表示します
5 マウスライン(緑の縦線) 自動的にマウスカカーソルに追従して付いて来ます。
このマウスラインの現在位置の状態がステータスバーに反映されます。
6 ステータスバー マウスラインの位置からログ情報を表示します

※PDM ProgressViewerは、印刷可能です。

PDM稼働率分析表示器動画(アプリケーションとの連携)

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無線通信

●無線による通信

PDM稼働率分析表示機は有線(RS-485)による方式のほかに、無線によるデータ通信も可能です(オプション)

無線通信図説
無線仕様
無線の種類 スペクトル拡散 直接拡散方式 ( DS-SS )
通信距離 見通しの良い直線距離で 約200m<BR>
屋内で 約40m
電波出力 6mW/MHz以下
使用周波数 2403.328MHz ~ 2480.128MHz
同一通信エリア内チャンネル設定数 推奨15チャンネル( 固定チャンネル選択時 )
通信形態 134kbps
無線通信速度 1:N通信
中継機能 中継段数 8段(親機から目的の子機間 )

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生産性向上サービスのフロー

生産性向上サービスのフロー図説

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